デザイナー ボーエ・モーエンセン。

今週末28日(土)から、Bo STYLEでは、
「北欧のデザインを楽しむ暮らし 
-ボーエ・モーエンセン100YEARS&レ・クリント-」を開催します。

北欧デザインは、時代を超えるデザインとして人々に愛され続けています。
そんな北欧デザイナーの一人、ボーエ・モーエンセン。
彼について、少しお話させてください。

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1914年、ボーエ・モーエンセンはデンマーク北部にある街、オールボーに生まれました。
34年に木工家具職人としてキャリアスタートすると、36年にコペンハーゲン芸術工芸学校に入学。
後に幅広く活動を共にするコーレ・クリント師事。
その後、王立美術アカデミーに進学し、同校を1942年に卒業するとすぐに
FDB(デンマーク生活協同組合連合会)の主任デザイナーに就任します。
同時に、母校の王立美術アカデミーでコーレ・クリントの助手を数年務めるなど、
1950年のスタジオ設立までの活動を見るだけでも、
モーエンセンがいかに創造性と向上心に溢れた人物だったかが分かります。

モーエンセンのデザインを理解するためのキーワードは、ずばり「機能性」。
彼がデザインする家具の多くは、工業的に大量生産されることを
念頭に考えられたもので、力強さと簡潔さを兼ね備えています。
常に完璧な効果がもたらされるようにと、モーエンセンは日頃から
衣服や調理器具といった日用品の寸法を測っては、科学的な方法論を導きだしていました。
こうした理論は、今でもデンマークの学者たちの研究や論文のなかで
頻繁に引き合いに出されるほどのようです。

生涯にわたり、多くの作品を生み出したモーエンセン。
昼夜を問わず繰り出されるアイデアをすかさず書きとめるために、
時に封筒の裏やタバコの箱、紙ナプキンなどにもスケッチを残すこともありました。
1972年、58歳の若さで他界したモーエンセンの精神は、
生誕から100年の時を超え、この先もずっと高い評価とともに語り継がれていくことでしょう。

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ボーエ・モーエンセンの家具がこんなに一度に見られる機会はめったにありません。
Bo STYLEでは、初めて展示する家具もたくさんあります。
彼の自邸でも使われていたレ・クリントの照明と一緒に
「機能性」と「デザイン」そして、皆さまの感性で心地よさを体感してください。

「北欧のデザインを楽しむ暮らし 
-ボーエ・モーエンセン100YEARS&レ・クリント-」
2月28日(土)~3月29日(日) 11時~18時(金・土のみ19時まで)
緑区コスモスクエア内 Bo STYLE

また、彼のデザインした家具も少しずつご紹介いたします♪