語り継ぎたい存在価値 Vol.9

語り継ぎたい存在価値。
今回は、PRIME TIMEのご紹介です。
トム・ステップという男性デザイナーのイージーチェアです。

1998年。トム・ステップは忙しかった。
彼は、単身赴任でデンマークで仕事をし、
彼の家族は、スウェーデンに住んでいた。
トムは家族と会える少ない時間の中で、
自分の娘と一緒に座ってくつろげるイージーチェアが欲しかった。

110424_1.jpg作り終えた彼は、リクライニング機能がなくても
器が大きければ充分にくつろげる、ということを感じた。
1、5倍のシェル、アームをあえて造らずクッションで支える。
この大きなシェルの中で椅子を動かすことなく、
そこに座っている人が動くということで、リラックスを感じることができた。

しかし、当初はその仕様上、合板の曲げ木で大きな背やシートの型を作り、
その型を維持するのはたいへん難しいことだった。
約1年かけて開発したテクニックの下、プライムタイムが出来上がった。

110424_2.jpgその名の通り プライムタイム=最上の時間を演出するため、
羽毛をふんだんに使用しているにもかかわらず、
クッション材が下にずれない工夫も施されています。
フットスツールと併せると、さらにリラックスを感じることができます。
ゆっくり足を伸ばして、一人でくつろぐのも良し、
フットスツールに一人が座って、二人で語り合うのも良いですね。
カバーの色や材質でも、雰囲気が変えられますので、インテリアも楽しめます。

110424_3.jpg店内のファブリックは、イタリアはじめヨーロッパ各著名メーカーで大活躍中の
“アルフレッド・ハベリ” デザインです。
そちらの雰囲気も、ぜひお楽しみ下さい。

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