ロッキングチェアの中で世界で最も売れているといわれている、ウェグナーが最初にデザインしたロッキングチェアです。
このロッキングチェアは、当時妊娠中だった、ウェグナーの奥様、インガ夫人の為にデザインされたそうです。ロッキングチェアのアームの前方部分、少し外に開いているのに気付かれると思います。このデザインも、妊婦の奥様が、腰掛けやすく、また楽に立てるよう設計されたそうです。家具職人として、また夫としてウェグナーの人間性が表れた心温まるお話です。
ロッキングチェアとして、一番ベーシックで、バランスの取り方も、体重の重い方でも軽い方でも、絶妙な揺れ方をします。また、子どもを抱く母親と共に赤ちゃんの「ゆりかご」としても使用されました。
アームもエレガントで、クッションを置いて、赤ちゃんをあやすのに丁度良いとされています。
線が細く端正な印象を受ける。ただし、決してデコラティブではなく、シンプルなデザインにまとめているところは、いかにもウェグナーらしい。1944年にデザインされた当時の、サイズのまま、現在も製造されています。シンプルな姿は、50年以上経った今でも古さを感じさせないタイムレスなデザインゆえ、世界中で変わらず販売され続け、人々を魅了しています。