ポール・ケアホルムのデザインチェア。

先月末にご紹介したPK-Bowl。
デザインをしたのは、デンマーク・コペンハーゲン生まれのポール・ケアホルム。

0207_1.jpg家具職人としての修行を受けた後、デンマーク美術工芸スクールで学び、
建築素材に強い関心を持っていた彼は、家具の素材としては当時まだ一般的ではなかったスチールも、
木などと同様、芸術的な繊細さをもつ天然素材であると考えていた。
繊細で鋭いディテールと厳格なプロポーションと線の処理は他の追随を許さなかった。

構造では、片持ち梁構造やテンション構造を家具の中に持ち込み、
今まで見られなかった家具の形態と構造をデザインした。

1952年、フリッツ・ハンセンに入社し、その間に重要なチェアのプロトタイプを数多くデザイン。
翌年には退社し、数々の名作を生みだした。
ポール・ケアホルムは、51歳の若さで亡くなり、
現在、彼の多くのチェアは、フリッツ・ハンセン社から復刻されている。

0207_2.jpgスチールにレザーを使用したスツール(奥にあるのは、折りたたみができるタイプ)に、ベンチ。

店頭には置いていませんが、藤を使用した
PK24とPK22もご覧いただく事が可能です。
その際には、事前にご連絡をいただければ、ご用意いたします。

0207_3.jpgPK24

0207_4.jpgPK22


0207_5.jpg現在、常時ご覧いただけるのは、PK20。
クラシックレザーのブラックです。

彼の作品の特徴は、知性的で気高く、時代を超えた新鮮さを伴って、
美しい芸術作品として、世界中の美術館で
収蔵されていることからもその価値が実証されています。