木曽三岳ツアー quiet(クワイエット)工房編。

木曽三岳ツアー、quiet(クワイエット)工房編です。

中山道 奈良井宿を後にして、向かったのはquiet(クワイエット)。
Bo STYLEが皆さまにお勧めしたい日本の家具です。

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一行は、まずは木工場の中へ・・・

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2階建てになっている木工場の階段を、先頭で上がっていくquiet(クワイエット)の吉田さん。
いつも穏やかな笑顔で、とても丁寧な仕事をしてくれます。

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階段から、1階の木工場を見る。

2階には、組立前のたくさんのパーツが並べられています。

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チギリチェアの背当てです。

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ハンぺンチェアも!!

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つくるときは部品ごとにつくっていきます。

治具(じぐ)という加工や組立ての際に、
部品や工具の作業位置を指示・誘導するために使う器具も
それぞれの家具ごとにあるそうです。
たくさんの工具や道具達。

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鉋(かんな)だけでも、作業台の箱の中にあったのは、こんなに・・・。

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こちらの鉋(かんな)は、C606 SEATと書いてあります。
C606は、ハンペンチェア。
ハンペンチェアのための鉋(かんな)なんですねぇ・・・。

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さて、2階に上がってきた時とは、違う場所から外へ降ります。

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板倉の家の後姿と緑に山。
季節によって姿を変える風景。
こんな風景の見えるこの木工場で、
皆さまが何十年と使う家具が生まれるんだなぁと・・・。

木工場を後にして、少し坂を上がり、
さらに見晴らしの良いところに、
木材を乾燥させるための、施設があります。

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太陽熱温風乾燥庫です。

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太陽熱による温風を送り込んで、段階的加工で
木材の「狂い出し」と「乾燥」を同時進行で行っています。

板材は、屋外での乾燥が終わるとここへ運び込まれ、
一旦倉庫内で乾燥し、さらに乾燥室へ入れます。

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椅子ごと部品別に分類された材料に段階的に加工されていきます。

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壁面の上の方に、ミルキースツールが2つ!!
年代物のミルキースツールらしいです(^-^)
写真の右側が、最終の温室乾燥庫です。

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こんなに段階を踏んで乾燥させるのは、
急に乾燥させると木材がわれてしまうからです。

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長い年月をかけて乾燥させた木材で作られた家具が
この乾燥庫の左側2階部分に置かれています。
参加者の皆さま、それぞれが色々な家具に座ったり、触れたり・・・。

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こちら、幻と言ってもよいくらいの「ロッキングチェア」。
もう何年も待っている方がいるのだとか・・・。
座った方たちも、ゆったりと寛いで気持ちよさそう。
もちろん、私も座りました。
ぜひ、皆さまにも座っていただきたい。

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家族で椅子を選びにくる場合、骨格や肉付きの違いなどで、
みんながバラバラの椅子を選ぶ事も多いというのは、私も感じています。
万人に受け入れられるものをデザインすることは、難しいと・・・。
でも、そんなたくさんの椅子から、お気に入りのマイチェアを選ぶ。
人生を共にする椅子。パートナーを選ぶように・・・。

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今回のツアーに可愛い女の子が2名参加。
バスの中でも、ツアー中も、とてもお利口にみんなと過ごしてくれました。
サプライズプレゼントもあり、笑顔いっぱいのKちゃん、Sちゃん。
二人の笑顔は、みんなも笑顔にしてくれていましたよ。ありがとう♪

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椅子は、重すぎてはいけない。
動かそうとするとき、人が持つところは、手触りの柔らかさがほしい。
腕を広げて受け止めようとしているような、動きのある形がほしい。
最初にその椅子に出会うときは、後ろ側であることが多いので、
後ろからの第一印象も大切にしたい。
そんな色々な思いでつくられている家具達です。

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次回は、板倉の家に入っていきますよ~。