語り継ぎたい存在価値 Vol.8

語り継ぎたい存在価値。

今回は、北欧家具の好きな方なら、誰もが知っているであろうセブンチェア。
よく知らない方でも、色々な雑誌や広告、TVなどで目にしている家具だろう。

110225_1.jpgセブンチェアの発表から、50年以上経過した今でも、世界で最も人気のある家具のひとつである。
セブンチェアの持つシンプルな構造、スムーズで優美な曲線は、現代のアイコン的存在となっている。

110225_10.jpgそんなセブンチェアの歴史は、「アリンコチェア(アントチェア)」の誕生がなければ始まらない。
当時デンマーク国内では、唯一フリッツ・ハンセン社だけが
曲げ木の技術を用い、成型合板を曲げる技術を持っていました。
ヤコブセンは、フリッツ・ハンセン社に、アリンコチェアの原案を持っていきますが、
板の成形が難しく、製品化の採算が合わないという理由で断られます。
製作には、300脚の注文が必要であると言われてしまいます。

そんな時、たまたま馴染みのデンマークの製薬会社ノヴォ社の会長に、
「この椅子はノヴォ社の社員食堂の為につくったものです。」と話し、
140脚の注文を受けます。
ヤコブセンは、その年の終わりまでに残りの160脚が売れなければ、
自分で買い取るという約束を交わし、製作に至ったのである。
アリンコチェアは、商品化前の心配をよそに、
アメリカやオーストラリアで爆発的に売れます。

その後、アリンコチェアを改良する形で、
セブンチェアがつくられました。

110225_2.jpgアリンコチェアと同様に、軽く、簡単に積み重ねられる。
くびれに幅を持たせてより安定感を出し、
緩やかなカーブで座面と背面をつなげています。
肘かけのついたタイプ、肘かけのないタイプの2種類でスタート。
ヤコブセン本人は、肘かけのついたタイプを誇りに思っていたようだが、
周囲はそうではなかったようだ。
その証拠に、現在最もよく知られている椅子の一つとなっているのは、
肘かけのないタイプである。

110225_6.jpg本来セブンチェアは、黒・白・ブナ素材のビーチのみであった。
しかし、年月を重ねる間に、幅広いバリエーションが登場。
現在は色だけではなく、
ラッカー、ペインテッドビーチ、木目を活かしたナチュラルウッドなど、
仕上げにもバリエーションがある。

110225_8.jpgさらに、子供用チェア、カウンタースツールなど。

110225_3.jpg110225_7.jpgフロント部分に布地やレザーを張るタイプ、全面を張り地でくるんだり、色々選ぶ楽しさも味わえる。
フリッツ・ハンセン社は、名作と呼ばれるクラシックなものでも、
時には新しい息吹を吹き込むことが必要と考える。
オリジナルデザインを大切にする一方で、新たな展開も試みて、私たちを楽しませてくれる。

110225_5.jpgセブンチェアが100周年を迎えるときにも、今と同じように愛されているに違いない。



110225_9.jpgそんなセブンチェア、ナチュラルウッドが、お値打ちに購入していただけます。
4月末までのこの機会に、次世代まで愛されるセブンチェアを。
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